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優しさ
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教室に戻ると、礼央がすごく心配したような素振りで僕に話しかけて来た
「真琴、大丈夫だった?」
別に女じゃないんだから、そんなに心配しなくてもいいのに
『大丈夫だよ。ちょっと話があったみたい』
「よかったー。あいつ、次から次へと女に手出すからさ、そのせいでお前と何かトラブルになったのかと思った」
『まさか(笑)大体、僕とあいつじゃ接点が無さすぎでしょ』
「、、、確かに。一体なんの話してたんだよ?」
しまった。
墓穴を掘ってしまった。
僕とあいつには接点が無さすぎる
なんの話してたかなんて気になって当然か。
でも、口が裂けても、礼央が好きってバレたなんて言えない。
『、、、生徒手帳落としたみたいで、届けてくれたんだ』
「、、、ふーん」
バレたかな。もともと嘘は上手い方ではないし、、、
それでも、礼央はそれ以上聞いて来なかった。
聞いても話さないだろうと思ったからかもしれない。
礼央は、俺の嫌がることを絶対にしないから、無理に聞き出すこともしない。
そういうところも好きなんだ。
『そういえば、もう直ぐ大会だね』
堪らなくなって、話をそらす
バスケ部は夏に大きな大会が控えている。
五月にはその大会の地区予選だ。
「だなー。地区予選で敗退したら即引退だもんな。気合い入れてかねーとな!!」
『また、応援行くよ(笑)それに、礼央がいれば大丈夫だと思うよ!』
贔屓目ではなく、礼央は本当にバスケが上手い。
1人でも勝てるんじゃないかと思うくらいだ。
「ま、俺の仲間も強いしな!!あ、そうだ!今日新入部員の歓迎会やるから、先に帰ってて」
ああそうか、新しい部員の歓迎会、、、
ってことは真壁も行くのかな。
『わかった。先に帰るよ』
正直、真壁に僕の気持ちがバレてから、僕はあまり冷静じゃないから、少し安心した。
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