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多分、職業間違ってますよ。
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鎌倉に連れられ、所変わって1年A組の教室前。
鎌倉が扉を開けてその後について中へ入ると。
『………』
何故かクラスメイト全員と目が合いました。
かと思いきや、思い思いに会話などを再開し、あまりの恐怖に心臓がうるさい。
え、何今の。何で皆さん無言で俺の方見たの? 怖っ! しかも全員息ピッタリかよ!
恐怖体験によって全身に鳥肌が立ち、クラスメイトが怖すぎるので黒板に貼ってある席順を見ている鎌倉の隣に素早く移動する。
「あはは、どうしたのそんなに慌てて」
「……俺、なんか嫌われるような事したのかなって」
「んー、違うと思うよ。あ、ボクと朝塚くん隣だね。やった」
「あ、そうなん…」
嬉しい…うん。今は嬉しい。鎌倉苦手だけど。
当初の予定にあったクラスメイトに話しかけ親睦を深める作戦は潰えた。俺にそんな度胸はない。
大人しく席に着き、今の内にこの学園の事をもっと詳しく聞いておく事にした。
「あの、鎌倉さん」
「葉月でいいよ。それとタメ口でいいよ。同じクラスの仲間なんだし」
「あー、じゃあ葉月。この学園の事もっと教えてくれないか?」
「オッケー。そーだなぁ、まずー」
暫くは鎌倉、もとい葉月の丁寧な説明を聞いていた。何だか理解したくない単語が多々あった気がするがそこはスルーさせていただいた。
もう何もツッコまない。これ以上はキャパオーバーだ。俺には荷が重いです神様。
「おーいお前らー。さっさと席着けよー」
ひくつく口元を片手で覆い、深くため息を吐くと、先生と思しき人物が教室全体に呼びかける。
しかし俺はまたしても、教卓に出席簿を叩きつけ不敵に笑うその人物の姿を見て口をあんぐり。
黒髪をベースに金メッシュ、グレーのスーツに身を包んではいるがネクタイは無く、胸元は第二ボタンまで開いており鎖骨が見えている。そして羨ましいほど整った容姿を更に飾る装飾品の数々。
こ、これは…
「このクラスの担任になった、数学担当の相良 映司(さがら えいじ)だ。よろしくな」
た、担任だと…!?
明らかにヤのつく職業かホストの間違いだろ!
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