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囁く、
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──コンクールから3日後
相変わらず移動する生徒が多い廊下を
うんざりしながら通る。
これからルイと約束があり、
ガーデンテラスまで行かなければならない。
思うように進めないから壁の端の方で
人混みが過ぎるのを待つ。
グイッ!
「!」
何者かに右腕を引っ張られ、
用具室前の廊下のくぼみの狭いスペースに
押しやられる。
「大丈夫?お姫様」
「お姫様やめろ。」
10cm上にある相手を睨むと、
そいつの腕と壁の間にサンド
されていることに気づく
「ねぇ…シュン」
トンッと距離を縮めてくるムカつく
くらいのイケメン
「エリック…!近、い!」
顔を反らす。そうでもしないと
鼻がぶつかってしまう距離だから。
エリックはそんな俺を楽しむかのように
さらに近づいてきた。
「今週末から外出許可が降りるでしょ?
だから空けておいて?」
いつもより低い声で耳元で囁くエリックに
自分でも頬が赤くなるのがわかる
「わかった、わかったから!」
早く離れてほしい。
そうでもしないと心臓が破裂してしまうから
「テュエサージュ。」
何かフランス語でつぶやくと
エリックは
クスッと優しく微笑み、
チュッ
俺の額に軽く口付けをした
一瞬の出来事に言葉を失う
フワッと俺から離れると、
廊下に連れ戻すエリック。
「ほら、人が少なくなったよ、またねシュン」
手を軽く振り、クルリと俺に背を向け、
後ろ手を軽く振りながら
他のやつの元にいくエリック
まだ早い心臓の音
全イギリス人に聞きたい
紳士の国の提議を50文字以内で俺に教えろ。
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