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作戦実行協定
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「エリックから…というか、ゼンから
聞いたんだけど、エリックのご両親に
挨拶に行くんでしょ~?」
ん?
何かおかしくないか?
挨拶って、いかにも…
「ルイ、それちょっと違う…「シュン、あのね、
さすがに6年も帰って来なかった息子が
婚約者もいるのに男の子を連れてきたら
絶対わかってくれないと思う!」
「お、おう…」
バンッ!と机を叩き、ルイがいつになく勢いよく
言うものだからその圧力に押される
「だから!今回はとりあえずシュンは
相応の姿にして、エリックに
『俺には大切なこの人がいる』って
言ってもらう!そしたら婚約者も…うん、
そこが問題だからねぇ」
「いや、全然わかんねぇよ…」
ルイが言ってることがちんぷんかんぷん過ぎる。
それとも俺が理解できてないだけか?
ルイは俺に耳を貸して、と言うと
ルイの考えを小声で耳打ちしてきた。
「………はぁ!?無理だろ!?」
「だぁいじょ~ぶ!
僕妹二人いるからそういうの慣れてるんだぁ」
そうは言ってもルイの話には無理があった。
「でもねぇシュン。その方が上手く
誤魔化せると思うし、リスクは高くないよ~…」
「リスク?」
「エリックの言動によってはご両親に
イギリスに連れ戻されちゃうかもしれないしぃ……」
エリックがイギリスに帰る…?
そんな、そんなの…
「絶対ダメだ!!」
思っていたより力が入り
大きな声が出て近くの席の人が振り返る。
ルイは驚いて目をパチパチさせてた後、
ニコリと微笑んだ
「シュン、そうならないように
僕は最善を尽くすよ~…だって大好きな
シュンとエリックのためだもん」
それは人を安心させる笑顔だった。
ルイの言葉には嘘がないってわかるから、
自然と安心する
「…本当に大丈夫なのか?」
ルイは「もちろん。」とでも
言うように大きく頷いた
「じゃあ僕が、
残り4日でシュンを素敵なレディに変えるね」
ニコッと少し黒い笑顔で微笑んだルイ
この言葉を後に後悔したことを今の俺は知らない。
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