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舌打ち
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俺の手を引いて足早に歩くエリック
雰囲気でも、エリックが
怒っているのがわかった。
強く握られた手首が痛い
ガチャ
エリックは部屋に入ると、
すぐそばの壁に俺を押し付けた
そのままエリックの腕の中に閉じ込められ
気づいた時には強引にキスされていた
「っ…⁉︎」
チュッ…クチュ……
「やっ…ん、ぅ…っ!」
静かな部屋に息づかいといやらしい水音が響く
どうしよう…この前より、すごく気持ちいい
でも、さすがに息も苦しくなり、
エリックの胸を叩く。
名残惜しそうに離れたエリックの唇
エリックは自分の唇の端を親指で拭うと
少し考えこみ、呟いた
「チョコレートカクテル…なんで?」
綺麗なアクアマリンのような瞳に捕らえられ、
それさえカッコいいと思ってしまう俺は
今、絶対どうかしてる気がする
「チョコレートドリンクのことなんか
知らないだろうって、言われたから…つい」
俺がそういうと、エリックは小さく舌打ちした。
エリックが、あのエリックが舌打ち、した
「シュン…その後のこと、考えなかったの?
あんな…顔を赤くして、目潤ませてさ?
そんなの誘ってるようにしか見えないんだからね?」
「そんな…!誘ってなん、かっ」
俺がそう言いかけ、体が浮くのを感じた。
エリックは俺を横抱きすると、
そのままベッドに投げた。
「ムカつく…」
真上に端正な顔の唇から発せられた、いつもならそんなこと絶対に言わない人物から
エリックが俺の上に覆い被さるようになり
ギシリとスプリングが軋む音がする
「シュンに、触ったあいつも、
本当に警戒心のないシュンも…ムカつく。
俺以外にシュンのことを知られるのは嫌なんだ…」
そう言われ、息を飲む
さっきの少し怖い雰囲気とは違い、
今にも泣きそうな顔で言うものだから、
思わずエリックの首に手を回し、抱きしめていた
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