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Happy birthday Eric
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***
温かい
太陽の香り
全部包み込んでくれて、優しい
そんな………
「…は?」
随分、心地よい夢のようなものから
覚め目を開けたら頭に柔らかい感覚があった。
腕。
まだ気持ちよさそうにねむるエリックに
何故か腕枕されていた
しまいには右手はエリックと恋人繋ぎをしている
寝起きで回らない頭を必死に回転させる
………あぁ、そうだ
昨日、エリックと……
一気に顔が熱くなる
とりあえず起き上がろうとした瞬間
「ッ!」
腰に鈍痛が走る
心なしか頭もズキズキする…
あれ……
でも体は、綺麗になっていて
きちんと服も着ていた(シャツだけだけど…
しかもエリックの)
そして、首元に、冷たい感触
何だ?
そう思いシャツのボタンを開けて見てみると、
いつのまにかネックレスがつけてあった。
黒が基調のチェーンに小さな、
十字架のモチーフがついたネックレス
これは…?
「…ん……シュン?」
起こしてしまったのか、
ゆっくりと目を開けるエリック
その瞬間、
「うわっ!?」
グイッと腕を引かれ、そのままエリックの
厚い胸板の上に倒れ込んでしまう
「morning…随分早起きなお姫様だね」
クスリと微笑み俺の額に軽くキスをする
エリックに、キザな言葉と行動に
恥ずかしいけれど、カッコいいと思った。
確かに、まだ朝の5時だった。
そして、今日は…
「誕生日おめでとう、エリック」
あと、merry Christmas.
小さくそう付け足した
今日は12月25日
クリスマスであり、エリックが生まれた日でもある。
エリックは嬉しそうに、顔を綻ばせた。
「久しぶりだな。merry Christmasの前に
誕生日おめでとうって言われるの。」
「あっそ。」
「しかも大好きな人から一番に言われた。
今までで最高の誕生日になる気がするなぁ…」
そう、言われると少しだけ照れ臭くなり、
顔の火照りをごまかすようにエリックの
頰に軽くキスをした
その時、エリックの首にあの十字架の
ネックレスが当たった
「シュンからしてくれるなんて、
めず「そうだ…エリック、これ、なに?」
何か言いかけてたけれど、被せてしまった言葉
エリックは諦めたようにクスッと苦笑いすると、
俺の首にかかったネックレスに手を伸ばした
「俺から、シュンに。クリスマスプレゼント」
「俺、に?」
「そう、でも…お揃いにしたんだ」
そう言ってエリックはもう一つ、
一回りだけ大きめの俺と同じ、ブラックではなく
チェーンも全部シルバーの十字架の
ネックレスを取り出した
「ダメだった?」
黙っている俺に、子犬のような顔をして
尋ねてくるエリック。
ダメ?
そんなの、答えは決まってる
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