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クリスマスプレゼント
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「嬉しいに決まってんだろ、ばか」
少し恥ずかしそうにはにかみながら
俺の大好きな、あの綺麗な微笑みで本当に
嬉しそうに言うシュンは、すごく、可愛かった。
喜んでもらえて、本当によかった
「…あ、そうだ、」
シュンは何か思い出したように突然、
立ち上がろうとした。でも、上手く足が
出なかったのかコテン、とベッドに倒れてしまった
「シュン、体大丈夫?」
「…腰と頭が痛い」
「昨日無理させちゃったからね…ごめんね?」
何故か少し拗ねてる様子のシュンが
なんだかネコみたいに思えたから頭を撫でると
フイッと避けられた
「触んなばーか…なぁ、四角い箱2つあるから、
取ってきて、俺の鞄から。」
昨日の可愛さはどこにいったのか…
それでもやっぱり、かわいいって思う俺は
どうかしてるのかな
言われた通り、シュンの鞄の奥には
小さな箱と一回り大きな箱が入っていた。
これで、あってるかな?
ベッドに戻り、2つをシュンに渡すと、
「サンキュ」と短く礼を言われる。
そして、そのまま
「はい。」
「え?俺に?」
さっき渡した2つを今度は俺に差し出すシュン。
早くしろって顔をしているから、おずおずと
その2つを受け取る
「…開けていいの?」
「どーぞ。」
少し楽しそうに言ったシュンを横目に、
大きい方から開ける。
そこには、merry Christmasのメッセージカードと
一緒に、様々なクッキーが入っていた。
ベリーのマーブル模様や、チョコチップ、
ジャムで挟んだものや、ココナッツパウダーを
練りこんだもの、サンタやトナカイが描かれたもの
カラフルで可愛らしいクッキーばかりだった。
「すごい…!」
一つ一つ丁寧な包装と、
綺麗な少し細めの筆記で説明が書いてある。
几帳面で、繊細、丁寧な人物が作ったのがわかる
「…シュンが?」
「俺以外誰がいるんだよ」
「そうだよね…ありがとう、俺シュンが
作るスイーツ全部好きだからすごく、嬉しいよ」
素直に感想を言うと、シュンは驚いて目を見開き
照れたのか少しだけ顔を赤らめ下を向いた
「…そっちも、開ければ?」
もう一つの、小さな箱
どうして、2つなんだろう?
疑問に思いながら、もう1つの赤い箱を開けた。
そこには……
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