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春の日曜日
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……その日は、朝から温かい日差しが降り注いでいた
カーテンの隙間から日差しが入り込みゆっくりと、
起き上がる
今日は、日曜日
ベッドから起き上り、
サイドテーブルに置かれたメモを取る
───シュンへ、前も言ってたけどもちろん
明日は空けてあるよね?11時になったら、
ルイのところに行ってね
ps.今日の夜電話していい?
昨日の夕方、寮に帰る前に会った時に渡された紙
俺は疑問に思いながらも着替えて準備し、部屋を出た
………コンコンコン
数歩歩けば着く距離のルイの部屋
ノックをした後、中で大きな音がしてから
暫くしてルイが出てきた
「お、おはよぉシュン……」
「中ですげー音したけど、大丈夫?」
中を見ようとすると、ドアの前に
立ちふさがり見せてくれないルイ
「う、うん!バッチリだよぉ!
ちょっと下で待っててくれるぅ?」
目が泳いでいるルイに不審に思いながらも
頷いて俺は談話室で待ってることにした
──10分後
ルイは「お待たせぇ〜」と言いながら
階段を降りてきた。その右手にはバスケット
左手には何かの箱を持っていた
「…随分大荷物だな、片方持つか?」
「だーめ、それよりシュン、ドアを開けてよぉ!」
頑なに荷物を渡そうとしないルイを諦め、
俺はドアを開けた
春らしい気持ちのいい風が吹いた
「おーい!早く早来なヨー」
よく見ると校門の前で大きく
手を振るゼンとエリックがいた
2人とも、ルイと同じくらい荷物を持っていた
逆に俺は貴重品くらいしか持ってないから不安になる
「手伝おうか?」
そう聞いても、みんな笑って首を振るだけ
一体なんなんだ?
行き先を教えられないまま、
俺は3人について行くしかなかった
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