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今花
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中学時代のお話
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あの人にとっては中学校最後の公式戦。
その対戦相手は帝光中学だった。
キセキの世代。
そう呼ばれる者達に、あの人は敗れた。
そして、泣いていた
初めて見るあの人の涙は、お世辞にも綺麗と言えるものじゃなかった
なのに何故か目が離せなくて、魅入ってしまった
「なんや…?笑いに来たんか?悪いなぁ、ちょっと今は相手できそうにないんや。」
無理矢理取り繕ったその人の笑顔は、いつも通りで、気持ち悪くて、反吐が出そうだ
腹の奥から何か汚いものが煮え立って、口からドボドボと出てきた
「・・・は、何泣いてるんです主将?キセキの世代に負けたくらいで。結果なんて初めからわかってたじゃないですか。それとも、もしかして勝てるとでも思ったんですか?」
「ちょお黙れや」
「ほんとバカですね。元々練習も本気で真面目にやってるやつなんてアンタくらいしか居なかったじゃねーか。」
「うっさいねんて」
「わかってただろうが!何勝手に泣いてんだよ!」
「なぁ、花宮。ほっとけって言うてるやろ…?もうそっとしといてくれへんか?」
何を言っても気力の無い返事しか帰ってこない。
「・・・呆れた。」
そう、冷静な声をだす。
心の中では、怒り、悔しさ、が渦巻いている
普段笑顔を貼り付けたこの人に、ここまでぐちゃぐちゃになった顔をさせるキセキの世代に。
そして、そんなこの人に、心を動かされそうになっている自分に。
腹の中の汚いものは、徐々に俺の体を支配し、それに抵抗するように、俺はいつの間にか走り出していた。
気持ち悪い。鬱陶しい。俺の中から消えろ。
そう思いながらひたすら走る。
しばらくして、誰もいない開けた場所で足を止める
「・・・くそっ!!」
あの人の涙を思い出すとイライラが収まらない。
このイライラを沈める方法を、俺は思いついてしまった
そうだ、壊せばいいのだ
天才だろうが、
秀才だろうが、
壊れりゃただのガラクタだ
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花宮真がバスケット選手を壊し始めたきっかけが今吉翔一の涙だとくそ萌えるよねって話でした
意味不明ですみません
多分これは花→今です
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