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葉山視点 宮葉
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騒いでも仕方ないのはわかってる。
宮地サン自身が決めたことなんだもん。
いくら恋人でもそれをねじ曲げるのは不可能って知ってる、けど、けど!!
「なんで!?俺と一緒に住めばいーじゃん!」
「何回それ言うんだよ。アイツらのが先だったし、疲れて家帰ってもお前がいるとかさらに疲れるだろ」
「オレは家帰った時宮地サンが居てくれたら疲れなんて吹っ飛んで元気になれる自身あるもん!」
「その元気なお前の相手をするのが疲れるって言ってんだよ。まぁ全く会いに行かないわけじゃないし、今までより距離が近くなるんだし、いいんじゃね?」
「やだぁ!宮地サンと一緒がいいー!」
宮地サンと少しでも長く一緒に居たいし、宮地サンが他の誰かと一緒に生活してるのなんて考えたくない。
宮地サンはそんなこと思ってくれないの?
「やだって言われてももう決まってっからなぁ。あ、俺以外のヤツの部屋は入るの禁止だけど、それでいいなら鍵、お前の分、一応あるけど」
「・・・納得いかない」
「じゃあいらねーんだな」
「いります!ください!!」
「最初からそう言っとけ」
宮地サンが片方の口角だけを上げて笑う。
悪役のような笑みなのに、かっこいい。イケメンはどんな顔をしてたってイケメンなんだ。ずるい
宮地サンはこの春から俺とじゃなく、黛サン、伊月、あと海常のSGだった人と一緒に暮らすことになっていた。
元々黛サンと宮地サンは何故か仲良かったし、同じ大学に進学したことで一緒に住もうってなってたらしい。
そこに海常のSGだった人も加わって、今年になってから伊月がまたそこに加わって、本格的に四人で暮らし始めることになった。
伊月とは宮地サンとほぼ同じ時期に知り合って、そこそこは仲良かったけど、それとこれとは別。
俺だって宮地サンのお風呂上がりとかパジャマとか寝起き姿とか見たいのに!!
「そんな怒るところか?」
「・・・怒ってないもん」
嘘だ。ホントは怒ってる。だって俺になんの相談もしてくれないし事後報告なんだもん。
けど、ずっとしつこいと宮地サンだっていやになってきて、俺は嫌われちゃうかもしれない。
「・・・悪かったって。そんな怒んなよ」
「怒ってないってば」
宮地サンから顔をそむけた。すると、後ろから「はぁ・・・」というため息が聞こえてきて、サッと血の気が引く
呆れた?愛想が尽きたのかもしれない。どうしよう
「いやだ、ごめんなさい。もうわがまま言わないから・・・え?なにその顔」
バッと振り向いて、謝罪の言葉をかけようとしたんだけど
宮地サンは少し顔を赤くしてて、照れてる時の癖、首元を触るのが出てた
「おい、小太郎、耳かせ」
「えっ、あ、はいっ」
「」
「!!」
「わかったかよ。ばーか」
“お前とずっと一緒に居たら心臓もたねーんだよ”
なんて、どれだけ俺を好きにさせたら気が済むんだろうか。
照れ隠しの暴言だって俺にとってはご褒美でしかないんだよ。
こんな宮地サンの姿が他の誰かに見られちゃうなんてちょっと耐え難いけど、でも鍵ももらったし、これで我慢することにする。
「俺も宮地サン大好き!!!」
「うるせぇよ轢くぞ!」
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