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江戸時代パロディ8
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「ん…」
翌朝、蓮野が目を覚ます。
龍次右衛門はすでに起きていて、着物を着ているところだった。
「目が覚めたか。」
「龍様…」
「昨日は無理をさせたな。すまない。」
龍次右衛門はそう言って蓮野に近づくと、頭をそっと撫でた。
蓮野にとって、事後のこういった甘い空気は初めてのことで、蓮野は頬を赤らめた。
「…お主は本当に愛いのう。」
龍次右衛門はそんな蓮野を見てそう言った。
「蓮野、またお主に会いに来てもよいか。」
「会いに来て、くださるのですか?」
蓮野は龍次右衛門の言葉に驚き、パッと顔を上げた。
「お主さえ許してくれるのならばな。」
「…私も…龍様に…会いとうございます…」
「…うむ、嬉しいことを言ってくれる。」
龍次右衛門はそう言って柔らかく微笑む。
「龍次右衛門様、お目覚めでしょうか。」
女将が声をかけてきた。
「うむ、起きておる。」
「朝食はいかがなさいますか?」
「すまぬが、戻らねばならぬ。また今度顔を出そう。」
「承知いたしました。」
女将は部屋に入ってくることなく、その場を後にした。
龍次右衛門は帰り支度を整え、蓮野も着物を着た。
「蓮野、儂以外に体を開くでないぞ。儂は嫉妬深い。」
龍次右衛門は帰り際、蓮野にそう言う。
「龍様…」
「お主はもう、儂のものじゃからな。」
龍次右衛門はそう言って、蓮野の首筋に赤い花を咲かせると、妖艶に微笑む。
蓮野は何をされたのか理解すると、耳まで赤く染めた。
「儂の痕が消えぬうちに、また来よう。」
龍次右衛門はそう言い、部屋を出て行った。
1人残された蓮野は、高鳴る胸をそっと押さえる。
「龍様…私の心の痕は…もう消えませぬ…」
蓮野はそう言って、嬉しそうに微笑んだ。
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