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腰の痛みと痕
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「なんっじゃこりゃぁぁぁ!!!いってえ!!!」
思わず叫んでしまって、それが腰に響いて痛い。
「傑様?!どうなさいました?!」
慌てて部屋に入ってきたのが、他のメイドや執事達じゃなくて、成宮でよかったと思う。
「お前…!!これについて説明しろ!!」
朝、きちんと目覚ましで起きられたのはよかった。
腰が痛かったのは、まあもう、百歩譲って許そう。
でも!!
鏡の前に立ったら体中に赤い痕だらけ。
いわゆるキスマークがいたるところにつけられている。
「キスマーク、ですね。」
メガネをかけてすっかり執事モードの成宮。
それがなにか、みたいな顔してるけどお前な!!
「そんなのわかってる!!なんだよこのおびただしい量は!」
「昨晩の傑様が煽情的すぎたので…」
「…っ…だからってな!!首の見えるところにつけるなよ!今日は出かけるって言ってあったよな?!」
恋たちになんて説明するっていうんだ。
つか、俺が受けだなんてバレたくない。
そんなの恥ずかしくて死ぬ。
「こちらをお召しになれば問題ないかと思いますが。」
そう言って差し出されたのはタートルネック。
普段の俺は、全く着ないタイプの服だ。
「…貸せ。」
でも今は着ないとまずい。
「お送りいたしますか?」
「当たり前だバカ!!こんなので歩けるわけなっ……」
思わずいつもの感覚で動いたら、腰が砕けそうになった。
尻にもまだなにか入ってるみたいな変な感覚があるし、今日は座りたくない。
…が、確か今日は映画だった気がする。
「大丈夫ですか?」
「…大丈夫に見えてんのか。」
「…次からは加減いたしましょう。」
あれでもまだ加減したのですが…
なんでつぶやく成宮に、俺は恐ろしささえ感じた。
でも惚れた弱みってやつなのか、そういう行為を完全にやめたいとは、思えなかった。
その日、勘の鋭い恋にバレかけたり、腰の痛みに悶絶したりととりあえず大変だったけれど、なんとか乗り切れた。
と、思う。
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