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線香花火が消えるまで おまけ※NL注意※
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「うーん、みんな若いなぁ。」
明利はふと、そう呟く。
庭に広がる光景は、大半がいちゃつくカップルなわけで。
「いいことじゃありませんか。みんな仲がいいってことですよ。」
「煌くんは利希の面倒を見てくれてるのか。」
「そうですね。そのおかげで、私たちもこうしてお酒を楽しめるわけですし、感謝しないと。」
ふわりと笑う菜々子に、明利は目を奪われる。
明希を見ている菜々子の表情はやさしく、まさに母親のそれで、明利としても嬉しい。
明希と和解できたのも、こうして今、笑っていられるのも、全て菜々子のおかげだった。
「菜々子。」
「はい?」
「いつもありがとう。」
そっと手を絡めると、菜々子はきょとん、として、クスクス笑いだす。
「こちらこそ。いつもありがとうございます。」
菜々子の笑顔を見ると、明利の心は温かくなる。
再婚だけれども、菜々子のことを、明利は心の底から愛していた。
「…愛してるよ。」
滅多に言わない言葉を言えば、菜々子はほんの少し、頬を赤らめる。
その頬に、触れるだけのキスをして、明利はまた、目線を庭に戻す。
燃え上がるような恋ではないけれど、心が温かくなるような、そんな愛。
菜々子と明利の間には、それがある。
「明利さん。私も愛してますよ。明利さんも、明希も、利希も。」
そう言って微笑む菜々子は、ものすごく綺麗だと、そう思った。
これからも2人で、明希と利希に愛情を注ぎながら、ゆったりと暮らしていけたらいいと、明利はそんなことを思うのだった。
*おまけEND*
いちゃつくみんなを見ていた明利さんたちの一コマ…なんとなく書きたかっただけでしたm(._.)m
リクエストの本題の、線香花火で対決のシーンが短くてすみませんでした(ー ー;)
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