アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
44話
-
呆然としていると目が合う
「っ…」
「こんばんわ」
とペコっと礼をしてくれた
「あ、お邪魔してます」
「そんな堅苦しくなくていいよ」
「あ、ありがとう」
そう言うとどっかへ行ってしまった
「なぁ!あれが凪斗の弟!???」
「まぁ、そうです…」
「なんか、真面目そうだったけど…」
「外見だけです…」
そういえば……
「なぁ、さっきもやんちゃとか言ってたけど…」
「暇さえあれ喧嘩してるんです」
あんなに礼儀正しいのに…?
「強いのか?」
「なんかチームの頭やってるとかどうとか」
「は?めっちゃ強いじゃん!?!!!あの見た目で?!」
イケメンで真面目そうで喧嘩もできるってアニメかよ
と1人考える
「見た目は関係ない」
「 「え?」」
凪斗と声がハモり
またしても声の方へ顔を向けると凪斗の弟が壁にもたれかかっていた
圧が怖い
「ひぇ…ごめんなさい!!!!!!」
「別にいいけど…」
「なに、どうしたの?」
と凪斗が弟君に声をかける
「いや、ジュースあったのがいいと思って…」
は?
え、、弟君めっちゃいい人じゃない!?!?!!!
「いや、大丈夫!!」
と、答える
「てかお前怪我してる…また喧嘩?」
「今回つーか、いつも向こうからだし」
「そーゆうのはほっとけばいいんだよ!」
「うっせーな…殴りかかってくるから殴るだけ」
「そーゆうのは上手い具合に交わして逃げるんだよ」
「避けたらナメられるだろ」
「いや、だからね?」
そうやり取りを聞くとああ、やっぱり兄弟だなと確認出来る
「あー、後で手当してやるから先に先輩送ってくるから待ってて」
「もう少しゆっくりしてけばいいのに」
「いや、迷惑になるから帰るわ」
「いいのに」
「あのなぁ先輩には先輩の用事があるんだよ」
いや、お前が連れてきたんだろ
なんだこいつは
「え、てかアンタ先輩なの?」
凪斗の言葉を無視して弟君が話す
「1個だけど」
「あ、タメで言ってた」
「いや、気にしないからいいよタメで
凪斗なんて、タメか敬語か分かんねぇし
「へ??そうでしたか?」
キョトンとした顔でこっちを見る
その顔もイケメンで憎い
「自覚なかったのかよ!」
「つい…」
「つい!??!仮にも先輩だからな!!」
「はいはい…」
こいつは…
「はぁ…もういいわ…そろそろ帰る」
「あっ、じゃあ送ってきます」
俺は立ち上がり玄関へ行こうとする
すると、弟くんが口を開く
「ねぇ、名前なんていうの?」
「え、あ…俺?」
びっくりした~~~~
「それ以外ないだろ」
「だよなwwww俺は奏汰」
「奏汰ね…」
「あ、弟君は?」
「俺は、泰兔 (たいと)」
「泰兔な…いい名前じゃん」
「……っ」
「っ…ほ、ほらっ!!行きますよ!!!!」
急に凪斗に引っ張られる
「ぅわっ…ちょ、、」
こいつまじで、握力どーにかなんねぇの
「っあ、ちょ、早っ…じゃあな!泰兔!お邪魔しました!」
「いいよ…そんなの!!行くよ!」
バタンッ…
「奏汰ね…ふーん…面白い奴」
扉が閉まり泰兔がそう呟いてたのは知らない
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
46 / 71