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50話
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「え、てか翔大…クラス知ってんの?」
「うん」
「あ、そうなの」
「あっ!ココ!」
そう言うと翔大はそこにいた女の子に声をかけていた
さすが…コミュ力たけぇな
「食堂だって」
「いねぇのかよ」
「ほら、食堂行くよ」
「はいはい…」
そう言い俺たちは食堂に向かう
「凪斗ってどんな奴なんだろうなぁ~」
「知らねぇよ」
「だって噂じゃ…めっちゃ告白されてるらしいぜ」
「ふ~ん…そうなんだ」
興味ねぇし
「んもう…御機嫌斜めなの?」
「何の役だよwwww」
と、話してるうちに
食堂へと着き
翔大が走ってどっか行ったので
特に追いかける訳でもなくwwwwwww
食欲無いけど
今日の定食は何かなと学食のおばちゃんに近づく
「あら~~~~久しぶりじゃない?奏汰くん!」
「こんにちわ…おばちゃん」
「また細くなっちゃって~!ご飯食べてる!?」
「食べてるよ笑俺は着痩せするタイプなの」
「調子悪そうだねぇ…大丈夫かい?」
言ってないのに…鋭い
「大丈夫…所で今日の定食なに?」
「サバの味噌煮だよ…食べてくかい?」
体調良かったら…
「食べたいけど…」
「久しぶりに顔出したと思ったらこれだもの…やぁね…」
「ははっ…ごめんなさい」
「その体じゃサバの味噌煮は重いでしょ?」
「うん…まぁ…」
「体に優しい物作ってやるから待ってな」
「いいの?」
「だからちゃんと休んでまた元気な姿で食堂来てちょうだいよ」
「うん、ありがとう」
食堂のおばちゃんは優しいなぁと思っていると
「奏汰~~~!?」
「わ~お」
翔大に襟を掴まれズルズルと引きずられる
「あ、おばちゃんまた来るね」
「はいよ~~」
「何が!また来るねだよ!!完全目的失ってんじゃねぇか!」
「俺は付き添いだろ?つか、ご飯食べたい」
「マイペースかッ!」
「で?見つかったのか?」
「そうそう!あそこにいるの!アイツだよ!!」
写真で見たやつだ!と興奮している
翔大が指す方を見ると女の子に囲まれてご飯を食べているのを見つける
「あれが凪斗って奴だ…悔しいがイケメンだな」
「はぁ…満足したかよ?」
「おう…さんきゅ!ご飯食べよ」
翔大は満足したのかさっさとその場から居なくなり食堂のおばちゃんの所へ向かっていく
ちらっと横目で凪斗の方を見ると
楽しそうにご飯を食べている
声もでかい
イチャイチャしやがって
俺だって女の子と…
『ご飯粒付いてるよ』
『え??やだはずかしっ』
『何してんの?取れてないけど』
『ちょっ、見ないで!鏡みるから!』
『ココだって』
そう言うと凪斗はその女の子に手を伸ばし
ご飯粒をとりそれを自分の口へ運ぶ
“キャァァァァァァ”
食堂にいた周りの人が一斉に騒ぐ
『あ、ごめん』
そう言った凪斗は微笑む
『いや、こ…こちらこそごめん』
ズキッ
何これ…
何で俺が落ち込んでんの?
あれが、当たり前だろ?普通だろ…
付き合ってんのかな…
考える度に胸が苦しくなる
俺は初めての感覚に戸惑っていた
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