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コーチとは
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その後、西谷が送るとうるさいので一緒に学校近くまで帰ることになった
気がついたら西谷だけでなく田中や縁下含む2年生組みまで一緒になって歩いている
こいつらはこれからまた部活だそうだ。元気だな
話はもっぱら今日やった試合相手の音駒の話で
やれ、どの選手がすごいだの。自分のどのプレーがすごかっただとかで盛り上がって
主に西谷と田中だが
その後はテレビの話。ゲームの話。普通の高校男子の普通の会話。
思えば俺、学校に友達という友達居なかったな
その日一日誰ともしゃべらないと言う事ないが、特定の人とずっと喋るなんて事もない
昔からそれが俺にとっての当たり前だったからこの空間はむず痒いものがある
「そういえばさ、田所はノヤっさんとどういう知り合いなんだよ」
先頭を西谷と歩いていた田中が振り返りながら聞いてきた
「ん?いや全然。高校で初めてあったぞ。なぁ!綾斗!」
それに何の疑問もなく西谷が答えた
それに全員が言葉なく驚く
「あーそうだね。そういえば、なんで西谷は俺のこと誘うの?」
だから俺もずっと疑問に思っていた事を口にした
「なんでだろうな!」
お前、マジかよ
なんの屈託もなく笑う西谷の笑顔は輝いていた
「ま、いいじゃねーか!綾斗がコーチやってくれれば烏野はもっと強くなる!」
どこからつっこめばいいんだ西谷...。
「コーチって、なにも俺じゃなくてもいいだろ。それに俺、誰かに教えたことなんて一度もねーよ」
「「「はぁあああああああああああ!?」」」
西谷以外全員が驚く
西谷は相変わらずの笑顔だ
「いや、なんでこの年で俺に熟練感があると思ってんだよ。あるわけないだろ」
俺はお前らと同い年なんだぞ...
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