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そっから俺はコーチのようなマネージャーのようなポジションでバレー部と関わっていった
うまい具合に影山から逃げながら...
インハイの組み合わせも決まった次の日、西谷は旭さんを迎えに行くと三年のクラスへと走っていく
俺は、よく縁下と居ることが多くなった
昔では考えられないとおもう
部室で田中と縁下と一緒にジャージに着替えていると田中がパンツ一枚で難しい顔をしていた
「何難しい顔してんの?」
縁下が聞くと田中は真剣な声で話し始めた
「もうすぐ大会だろ。大会ってなんかこう出陣って感じで燃えるだろ」
「うんまぁ」
「で、そこに可愛い彼女とかきてさぁ」
俺も縁下もなんか馬鹿なことを言うんだろうなと察した
「明日いよいよ大会だね(裏声) おう、そうだな。 ずっとこのために練習してきたんだもんね(裏声) あぁお前にも色々苦労かけたなぁ。 ううんいいの。私龍くんの頑張ってる姿大好きだから(裏声) おまえっ。 私、龍くんに何かできないかなってこれ作ってきたのっ(裏声)」
俺は呆れ顔の縁下の肩を叩き先に部室を出た
中がどうなったかは知らないが、その後縁下もすぐに出てきた
人よりも歩くのが遅めの俺に縁下はすぐ追いつく
「たく、田中は何考えてんだか。それと綾斗も俺を置いていくなよ」
縁下は俺の隣まで来ると俺と同じ歩調で歩き始めた
いつの間にか縁下は俺のことをナチュラルに下の名前で呼ぶ
気がついたのはつい最近だ
「いやだってお前の方が慣れてるだろ。あれに」
「これからは綾斗にも慣れてもらうからそのつもりで」
「お前は鬼畜か!俺のコミュニケーション能力低いの知ってんだろ。パスだパス」
「お前は低くないよ。全然、低くない」
過去、俺に何があったかなんて俺と当事者以外はたぶん知らない
みんなプレーの優劣より印象を気にしていたのかメディアや大人が居る所ではみんな仲いいです。みたいなパフォーマンスをしていた
それが悪いなんて思わない。ただ、俺には合わなかった
それが見透かされたかのような縁下の言葉にドキッと言うかギクッというかなんと言えばいいかはわからないが、心臓を、俺の中核を掴まれた様なそんな気がした
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