アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
7
-
そして運命の日。試合の前日になった
「「「お疲れ様でした」」」
「今日は早く帰ってゆっくり休めよ」
「「「はい」」」
「じゃぁこれで「あ、ちょっとまってもう一ついいかな清水さんから」
締めようとした大地さんを武ちゃんが止めた
「激励とかそう言うの得意じゃないので」
そう言うと清水先輩は体育館の上に先生となにやら黒いものを持っていく
全員がその下へと集まった
「せーのっ」
その言葉とともに俺たちの目の前に現れたのは黒に白い文字で「飛べ」と書かれた横断幕だった
「掃除してたら見つけたからきれいにした」
「うぉぉおおおお燃えてきたぁああ」
「さすが潔子さん!いい仕事するっす!」
「「よっしゃっ!じゃぁ気合入れて「まだだ。たぶん、まだおわってない」
2年馬鹿2人が騒ぐの大地さんが止めた
「が、がんばれ」
しばらくの長い沈黙。
そして2,3年生の目から涙が飛び散った
「しっ清水ー」
「こんなん初めて」
月島が田中と西谷をみてさらにドンびく
「この人たち声すら出てない」
「「「「うぉおおおおおおおおおおおおおお!!!!」」」」
「ちょっと何これ、収拾つかないんだけど!!」
この騒ぎはしばらく続き俺は鵜飼さんと端から見ていた
「田所くんは一緒に騒がなくいいんですか?」
武ちゃんが俺を少し覗くように首をかしげてみてきた
「あそこは選手の領分ですから」
俺はみんなの姿を微笑ましく見ていた
「一回戦!絶対勝つぞぉおおお」
「「「おぉおおおおお」」」
騒いでいた田中と目が合う
「田所ぉおお!!何お前そっちで澄ましてんだよ」
「すましクンかよ」
ちらりと武ちゃんを見ると微笑まれた
だから俺は一歩進んでみんなの元へと行く
「すましクンってなんだよ縁下。すましてねーよ」
田中に胸倉を掴まれる
「あぁ?じゃぁ泣けよ!今すぐ泣け!潔子さんをおもって今すぐ泣け!」
「なんでだよ。清水先輩のこと考えたら普通頬が緩むだけだろ」
俺は両手を横に持っていきやれやれといったポーズをとる
「アヤトぉおおおお」
すると今度は西谷が後ろから首にぶら下がってきた
俺はうまく支えられなくて膝から崩れ落ちそうになる
それをうまく田中が支えてくれた
あれだけ騒いでいた体育館が静かになった
一番に声を出したのは鵜飼さんだった
「おい!お前ら!明日試合なんだぞ!くだらねぇ事で怪我しそうになってんじゃねぇ!!」
「「「すみません!」」」
俺のせいで騒ぎは収まりみんなが帰り支度を始める
「先生。鵜飼さん、俺明日前々から言っていた病院なんで大会にはいけません。すみません」
「大丈夫ですよ。彼らなら田所くんが居なくても明後日もちゃんと残っていますから」
「ですね。じゃお疲れ様でした」
「はい。お疲れ様でした」
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
17 / 136