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扇西高校との練習試合は烏野の勝利で終わった
安定したプレー。今持っている歯車が合ってきたプレー
けど、このままでいいのか
これが安定して持続できたら青城や白鳥沢に勝てるのか
じゃぁ前の戦いはどうだった
最後、安定してベストを出せたんじゃないのか
けど、負けた
そしてその烏野に勝った青城は白鳥沢に負けた
今のままでいい訳がない
けど、じゃぁどうする
何をすればいい
「綾斗、深刻な顔してるけどどうした」
「あ、大地さん」
病院が休みですぐに出て行く必要がない俺は体育館の隅で座って居た所、大地さんに声をかけられた
大地さんは俺の隣に座った
「なんか悩みがあるなら言ってごらんなさいよ」
「あーうーん。このままでいいのかなって」
俺は自主練をする日向と影山を見ながら続ける
「今烏野が持ってる物全部でたぶん青城に負けました。そしてその青城は白鳥沢に負けた。完成度を上げただけで白鳥沢に勝てるのかなって。完成度でいったら、これから春高まで練習したって青城には勝てないんじゃないかって」
大地さんは黙ったままだ
「大地さん、やってみたいプレーとかないですか。パワープレーとか言われると筋トレしろとしか言えないんですけど。」
俺は大地さんを見た
「技巧だったら、知識だったら、俺にも手伝える事があるので」
「はぁー。綾斗はなんでもお見通しって感じだな」
大地さんはがくりと肩を落とした
「え?」
「俺もそう思うよ。このままじゃ駄目だって」
肩を落としたまま大地さんは俺の方をみた
「綾斗はどうすればいいと思う?」
逆に聞かれるとは思わず俺も目線を落とし考えを巡らす
自然と顎を手で触った
「最強の囮の囮・・・とか?」
思わず口から出た答えはこれだった
「なんだよそれー」
それに大地さんが苦笑いする
俺もつられて苦笑いした
「俺にもわかりません。もう少し考えてみますね」
大地さんは立ち上がった
「おう、頼んだ。俺もやってみたい事ができたら力借りるからその時は頼む」
「はい」
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