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テストと赤点
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大地さんと話してからあっという間に時間がたってしまった
結局いい案は俺も出ず仕舞いでテストよりそっちの方が俺を悩ませている
50分テストの合間の10分休み、考えすぎて頭の痛い俺は机に突っ伏した
「綾斗ー」
「大丈夫か?」
「あー、力かー」
声で分かったから顔を上げるのをやめた
「かーってなんだよ!俺で悪かったな」
力は俺の前の席に座ったようだ
のそっと顔を前に向けると力と目が合う
「別にそう言うんじゃねーよ。ソイソイコンビのテスト順調かなー?」
「まぁ赤点は何とか免れるんじゃないかな」
「そっかー」
俺は今度は首を曲げて外をみる
「綾斗は何に悩んでんの?」
「別にー。バレーの事。新しい技何がいいかなーって」
「誰の?」
「みんなの」
「あーこの間からしかめっ面してるのはそのせいか」
「わるかったねぇー」
なんか俺、力と話してる時言葉遣い悪いな
まぁいいか
俺は腕に顎を乗せたままもう一度力をみる
やる気があるのかないのか分からない顔してるよな
まぁでも2年でキャプテンって言ったらこいつだろうなー
なんて今考えるべきじゃない事まで考え始めるなんて完全に現実逃避だな
はぁ現実に戻ろう
「力はなんかないの?やってみたい技」
力は天井を仰いで考える
「技って言われてもなぁー」
「だよなー。力は技よりまずレシーブ力だよなー」
「心が痛いわ!」
「事実だからなー」
テスト5分前のチャイムが鳴る
力が席に戻るため立ち上がった
「ま、しゃーない。またテスト中にでも考えてみるわ」
「テストに集中しろよ綾斗」
力は苦笑いしながら自分の席へと戻っていった
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