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俺が体育館につくと周りがざわついた
手に力が入る
「綾斗!」
後ろから夕の声が聞こえた
「ビビる事はなんもねぇ。お前には俺らが居る」
田中が俺の右肩を、力が左肩を叩く
きっと成田も木下も後ろで笑って居る
どいつもこいつもまったく
手の力が抜けた
「ビビってねーよ」
俺は一歩進む
体育館はいつもの空気に戻った
俺の考えすぎなんだよな
誰も俺の事なんて気にしてなんていない
過去の栄光にビビるな
練習が始まった
俺は鵜飼さんに許可をもらい様々な試合を見て回る
その際、昔のように敵の事を書き起こす
これをやってどうするんだと思いながらも習慣だ
やらないとそわそわしてしまう
「フライング1周!」
大地さんの声が聞こえた
「「「おっす」」」
今日何回目かになるペナルティ
烏野はあの2人がいないと勝てないかー
影山のセットアップ
日向の囮
確かにどっちもすごい武器だ
けど、これから先これに頼るだけじゃ駄目なんだ
生かす方法
生かす・・・囮を・・
「お、まだやってんじゃん。間に合ったね。上出来~!」
金髪のちょっと悪そうな女の人が入ってきた
あれ?前にも見た事ある・・・気がするような
その後ろから影山と日向がきた
どうやら田中姉らしい
影山と日向のアップも終わり
おそらく烏野の今日最後の試合になるだろう対森然
反対のコートでは音駒と生川が試合をしている
音駒の時間差、森然のシンクロどちらも誰かが囮に入るチーム
・・・あ、単に増やせばいいじゃないか
そうだよ、俺はなに日向を単品で考えてたんだ
別に前からあったじゃないか囮攻撃くらい
日向の動きが異端すぎて見落としていた
気がつけば対森然は烏野の本日初勝利で終わっていた
俺は鵜飼さんの所に行った
「鵜飼さん。シンクロ攻撃です」
「あ?」
「日向を生かすには囮を増やせばいい。だから、シンクロ攻撃」
「全員で攻めるバレー。確かにうちのスタイルにはあってる」
「やってみる価値あると思うんです。検討してみてください」
俺は頭を下げた
「わかった。考えてみる」
俺はマネたちが作っているだろう夕食を手伝うため食堂へと向かった
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