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懇願と代償
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飯を食い終わり食堂で夕たちと雑談してのんびりする
なんだかわからないが珍しく月島までいた
「ちょっといいかなー。綾斗くんっ」
俺の肩がビクッと動いた
振り向けば、そこには音駒のキャプテンがいた
隣に居た夕が立ち上がり威嚇する
ゆっくり息を吐き出す
「やめなさい、夕」
心臓がバクバクとうるさい
けど、こいつらに迷惑をかけたくない
「場所、ここじゃなくていいですよね?俺も話ありますから」
「おい!綾斗!!」
「綾斗さん!!」
夕だけじゃなく力や蛍まで立ち上がる
ホントこいつらは
「バーカ、大丈夫だから」
俺はみんなに向かってニッと笑った
「じゃ、行きましょ」
俺たちは食堂をでる
終始無言で進み、体育館裏にきた
「で、なんですか?俺に話って」
「すまんっ!」
音駒のキャプテンは俺に向かって頭を下げてきた
「へ?」
あれ?俺の想定と違う
彼は顔を上げて首の後ろに手を当てた
「いやぁー前回の合宿でひどい事しちまったからさ。ひじ大丈夫だったか?」
「あぁそんな事ありましたね。大丈夫です」
忘れてないけど
「そっか。まぁ座れよ。何もとって食おうって訳じゃねーんだ」
体育館の壁に寄りかかって座った隣をバンバンと叩き誘われた
取り合えず1人分あけて座る
それをすっと詰めてきた
俺があけた意味よ
「俺は黒尾鉄朗。音駒のキャプテンやってる」
首を傾げてこっちをみている黒尾さん
気まずくて俺は目線をまっすぐ向いたままだ
「え、あ。田所綾斗です。烏野でコーチ?みたいな事やってます」
「知ってる。お前の過去も」
びくりと肩がゆれる
こっちをみてる黒尾さんには多分ばれた
「別にお前の過去を詮索しようなんて考えてねーよ」
「じゃぁなんで、呼び出したりなんてしたんですか」
相変わらず俺は前を向いたまま黒尾さんを視界に入れないようにした
頬に手を添えられた
驚いて黒尾さんを見ると唇に柔らかいものが当たった
ななななんだ!!!
なんのイジメだ!!
「取って食わないとは・・・」
「ぷっ。最初の一言がそれかよ」
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