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進化の兆し
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ね、眠い
欠伸をしながらみんなより先に起きる
マネさんたちと朝食を作れねば
「おはようございます」
「おはよー綾斗くん。随分ねむそうダネー」
「雪絵さんおはようございます。昨日ちょっと考え事してたら眠れなくて」
俺は清水先輩に挨拶し卵を割るように指示を貰った
片手でコンコンと卵を割り続ける
人数が人数だし、食べ盛りな野郎だらけだから仕方がないが多すぎる
割り切って次はオムレツ作りに取り掛かった
「昨日も思ったけど、綾斗くんって料理上手だよね」
「それ、私もおもったー」
声をかけて来たのは生川のマネさん英里さんと森然のマネさんの真子さんだ
「まぁ昔よくしてた合宿で自分たちでって言うルールみたいなのがあったので」
ホント中学生に飯を作らせるあの大人たちの頭はイカレていると子供ながらに思ったものだ
他人に任せると碌な物が出てこない
思い出しただけで涙が出る
「なんか本当に大変だったみたいだね」
「えぇまぁ」
俺はしみじみと思い、起きたらおいしい物が出てくるあいつらを羨ましく思う
大体作り終えた頃、昨日の今日であまり顔を合わせたくない人物が早々に登場した
「おはよー。あ・や・と・くん」
「・・・おはようございます。黒尾さん」
トレーを持ってこちらに来るのでお茶碗にご飯をよそう
「昨日の事、考えてくれたか?」
なに食わぬ顔でそう言ってくる
この人はもしや人をからかうのがデフォルトか?
そうだよな蛍と同類
あ、そうか。そういう事か
だから俺もそれに乗ってにっこり笑って言ってやる
「また冗談を。丁重にお断りしたはずです」
「へぇー。その返事そのうち撤回させてやっからな」
俺をまっすぐ指差し、それだけ言うとすっと去っていく
ホントやな感じ
その後ぞくぞくとみんなが食事をとりに現れた
よく分からないが烏野のメンバーだけじゃなく他の学校の連中からも挨拶された
俺は顔しか知らないが・・・
「田所さん。おはようございます」
律儀に頭を下げて赤葦が挨拶してくる
「赤葦、おはよう。あと敬語」
俺はくすりと笑う
「あ、うん。おはよう」
「なに、あかーし。田所綾斗と知り合いなの!?」
ミミズクヘッドの梟谷のキャプテンが赤葦の横から顔を出す
「木兎さん。失礼ですから、ほらご飯貰っていきますよ」
赤葦が木兎さんのトレーにご飯を置いておかずを貰いに進む
「なんだよ。あかーし。ケチっ」
それに文句を言いながらも赤葦に着いて行くあたりよく躾けられてる
「綾斗さん。先、ご飯食べちゃって。って清水先輩が」
「あ、わかった。ここお願いしていいかな?」
「しゃっち!」
やっちゃんは敬礼をしてにっと笑った
「やっちゃんはホントかわいいね」
うん。癒されるわー
「ふぁ、ファンにっ こ、殺される!!」
ん?
やっちゃんがよく分からない事をいうのはよくある事だ
気にしない気にしない
「あれダネー。綾斗くんって天然たらしダネー」
そんな雪絵さんの声が聞こえた気もしたけど
気にしない気にしない
俺は烏野のメンバーの所へと行き朝食にする
「おはようございます、綾斗さん。昨日はごちそうさまでしたぁ」
蛍がやたら機嫌がいいように見えるが
気にしない気にしない
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