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及川さんの家に着くとタケルくんはお母さんと一緒に帰っていった
家に上がると及川さんの部屋に案内される
扉を閉め、及川さんが振り返って俺をみた
「さぁー邪魔者は居なくなったね。これで心行くまで話せるよ。あーやんっ」
「おじゃましま~す」
「入るぞ」
「よーす」
閉めたはずの扉が開き続々と背の高い奴らが入ってきた
「なんで!お前らが入ってくるのっ!岩ちゃん!」
おー及川さんが怒ってる
俺はそれを扉の向かいに座り眺める
岩ちゃんと呼ばれた目つきの鋭い彼が携帯を及川さんに見せた
「影山から連絡が来てな。だから俺がこいつらに連絡した」
「ま、そう言うことだ。諦めるんだな及川」
くせっ毛の強い髪の彼が及川さんの肩をたたき俺の隣に座った
その隣に茶色?ピンク?みたいな髪の人が座る
彼が手を上げて及川さんに言う
「俺、オレンジジュース」
「ちょっとみんな、図々しすぎない?」
「まぁ及川の家だしな」
「なにそれ!岩ちゃんちょっと来て!!」
そういって2人は出て行った
「俺、松川一静。よろしくね~」
「花巻貴大。よろしく」
花巻さんは目の横にピースを持ってくる
俺も取り合えず挨拶しておく
「えっと、田所綾斗です」
「「おー本物」」
声揃えて言う所か?そこ
「まぁうちの及川がごめんね~。どうせ無理やりつれてきたんだろ」
「あぁまぁ」
「綾斗くんの事はさ、インハイの予選の時から話題になってたから俺らも気にはなってたんだよねー」
おぉいきなり下呼び
及川さんといい青城の人はみんなフレンドリーか
俺はインハイ予選の時の事を思い出す
若利さんと話したのもあるし、俺がうわさになってるのは仕方がないとしてどうしてこうなったかは正直わからない
「あれだけうちの馬鹿2人が騒いだから迷惑でしたよね。すみません」
「いや、なんで謝るの?」
松川さんが、首をかしげてきいてくる
あれ?俺間違えたか?
「いや、試合前に集中途切れさせてしまったなーと」
あーと、何となく理解したニュアンスの声を2人があげる
扉が勢いよく開いた
「みんなお待たせー。及川さんだよっ」
「「まってねーよ」」
松川さんと花巻さんが声を揃えて言う
何だこの人たち仲良しか
「俺の部屋なのに!まっつんもマッキーもひどいっ!」
「早く入れ、くそ及川」
2人はお菓子やらジュースやらを持って入ってきた
あーこれは長丁場になるなと
俺は小さくため息をする
だから、さっさと本題に入ろうと俺は口を開いた
「で、俺が呼ばれた理由は何なんでしょうか?」
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