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食堂に入り清水先輩を探す
「遅れてすみません」
「そんなに慌てなくても大丈夫だよ綾斗くん。もう終わるから」
遅れて食堂に行くともうほぼ昼食の準備は終わっていた
「あ、もう終わりますか。すみません」
「だから大丈夫。猫又監督なんだって?」
清水先輩は重い寸胴を運んでいたから反対側を持ち手伝う
「謝られました。怪我の事で」
「そっか」
指定の場所に置き俺は清水先輩の顔を見た
相変わらず綺麗な顔立ちだ
俺が女でもきっとこうはなれない
「清水先輩も、ありがとうございました」
「え?」
首を傾げる仕草すら見とれてしまう
俺やっぱ男より女の子の方が好きだろこれは
朝のはきっと錯覚だ
最近そういう男多すぎたからなんか感覚がずれただけだ
「みんな心配してるって叱ってくれて。うれしかったんです。俺にそう言うこと言ってくれる人いなかったから」
清水先輩と話していると烏野連中が夕と田中を先頭に食堂へと入ってきた
「腹へったァー!」
「おいっ田所!今潔子さんと話してなかったか!?しかも楽しげにっ!!」
カウンターを挟んで夕と田中が睨みをきかせて迫ってきた
腹が減ってるせいかいつもより数段増しで目が怖い
「うるせぇーよ田中。ほら飯。大盛り食うだろ?」
俺は茶碗に山のようにご飯を盛る
「おう」
田中はそれを受け取りにっと笑う
単純なやつめ
「ほら、夕も」
「もっとくれッ!」
夕にも田中と同じくらい入れてやると押し返された
「いいけど、午後練吐くなよー」
「おうッ」
プラスして盛ってやると田中と同じようににっと笑う
2人は急いでおかずの方に走っていく
「零すなよー」
たくっ相変わらずのソイソイコンビ
合宿も終盤だってのに疲れてないのかよ
「なぁ綾斗。後でちょっといいか?」
次に並んでいた大地さんの分をよそっていると少し深刻そうな顔でそう言われた
「はい。大丈夫ですけど。何かありました?」
「いや、あとでな」
大地さんは茶碗を受け取るとそうそうにおかずの方へと行ってしまった
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