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長期合宿最終日
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「さむっ」
目が覚めれば俺は1人同じ体勢でいた
大きく伸びをして立ち上がる
ズボンのポケットに入れていた携帯を見れば烏野連中からは一つも連絡が入っていなかった
及川さんたちからのは…まぁいいか
取りあえずいつものように外へと向かう
「おはよう。田所さん」
外に出れば丁度ランニングから帰ってきた赤葦がいた
「おはよー赤葦」
「田所さんどうしたの?目、腫れてるけど」
顔を見るなり赤葦が近づいてくる
ん?赤葦もしかして怒ってる?
こいつも表情筋が足りない
「なんもねーよ。ちょっと寝れなかっただけだ」
目を逸らすと目じりを優しく撫でられた
「田所さんは俺には何にも教えてくれないね」
誰のせいでこんな事になってるとおもってんだ
俺は赤葦が付けた首の痕を見せる
「お前のつけたこれのせいでえらい目にあった。それだけだよ」
「ふぅ~ん」
あーさっきより明らかに怒ってるな、これは
「おッ!おはよう!田所綾斗!!」
そこへ丁度木兎さんが現れた
「おはよーございます。木兎さん」
「あーっ!あかーし!さては田所綾斗をいじめていたな!」
大丈夫か?なんていいながら木兎さんは俺と赤葦の間に割ってはいる
「なんで俺が田所さんをいじめないといけないんですか」
あきらかに不機嫌な顔で赤葦は木兎さんを睨む
「それも、そうだな」
木兎さんは腕を組み目を瞑り考え始めた
「…!あかーしにその気がなくても田所綾斗がいじめられていると感じればそれはイジメだからだ!くーっ!やっぱ俺って天才ィ!へいへいへーい」
相変わらず朝から元気だこの人
赤葦がぎろりとこちらを見てきた
梟谷連中ってのはどうしてこうも捕食者の目をしてくるのかね
まるで逃がさないといっているかのような目で見てきた赤葦に俺はニコリと笑う
そして俺は木兎さんの方を見た
「木兎さん。俺なら大丈夫ですよ。あ、そろそろ食堂で朝食の準備をしないと。じゃ、失礼しますね」
「おう!おいしい朝食期待してるからなッ!」
木兎さんはにかっと笑い俺を送り出してくれた
俺は足早にしかしゆっくりと食堂に向かう
赤葦からの目線が痛かった
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