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バレました。3
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少しすると足立さんと白鳥さん、
そして凄く疲れ切ってる赤さんが入ってきた。
「真尋さん、お粥を持ってきました。」
「食べれるか?」
「はい。ありがとうございます」
そう言って受け取ろうと思ったんだけど
足立さんが一口レンゲですくって
フーフーと熱を冷ました。
「口、開けろ」
ずいっと押し付けるように口元に運ぶから、
少し口を開けて食べた。
「おいしいです。」
と素直に言うと、何故か足立さんが頬を赤らめた。
そしたら白鳥さんの顔がニヤついて、
「それ、バカが作ったんですよ。
赤に教えてもらって。」
「お、おいてめぇ!」
「え?足立さんが作ってくれたんですか?」
びっくりしてつい聞いてしまった。
赤さんは大変だったみたいでげっそりしている。
「あ、あぁ。
おまえの為だからな」
ふと足立さんの手を見ると絆創膏が貼られていた。
頑張って慣れない事をしたからだろう。
なんだかそれが凄く嬉しくてふにゃりと頬が緩んだ。
「足立さん、ありがとうございます。
凄くおいしいです。
もう少し食べたいです。」
そう言うと、足立さんは嬉しそうに笑って
また食べさせてくれた。
早く風邪を治さなくちゃな。
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