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first day
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いや、でも!
いざ教室のドアを目の前にすると、緊張でどうにかなりそうだ。
7月上旬。
ほんっとに汗が止まらない。
予備校とは、違う。
予備校は、生徒たちは受験に勝つためだけに勉強しにきてるから。
騒ぐやつもいなけりゃ、態度が悪いやつもいない。
この学校全体の偏差値はそこまで、悪くないんだが、私立だから上から下まで揃ってるわけで。
なぜだか、俺はイチバン下のクラス。
2-13というクラスプレートを見上げて、ため息をつく。
下のクラスが悪いとかそういうんじゃなくて、なんか不良とかいるのかな。
とか思ったりしてさ。
チキン?いや、しょーがなくね?
「ふーーぅ」
今度は大きくため息。
何が変わるってわけじゃないけど。
教室からはガヤガヤと話し声が漏れている。
よしっ!俺ならできる!
宮崎彼方っ!いったれ!!!
ネクタイをもう一度キュッと締め、ハンカチを取り出し額の汗を拭いてから、意気込んで教室のドアを思いっきり開いた。
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