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first day
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トントン
厚いドアをノックする。
「宮崎彼方です」
一応、学校ではじぃちゃんじゃなくて理事長先生だもんな。
「おー、来たか。入っていいぞー。」
その声を聞いて、ドアを開けると冷たい空気に包まれる。この部屋、冷房ガンガンなんですけど。そしてワイン色のソファーにどっしりと座るじぃちゃんの姿。
さすが私立だな。
内装に金かけすぎだろ。
「どうかしましたか?」
「そんなかしこまらなくてもいいぞ」
ハッハッハと豪快に笑われた。
「んじゃ、お言葉に甘えて。」
そのほうが楽だし。
じぃちゃんの向かい側のソファーに腰掛ける。
うわ、ふわっふわやん。
「彼方、お前のクラスどうだったか?」
「んー、とりあえずなんとかやってけそーかな。」
多分だけど。
「おーぉそりゃよかった。あ、ひとつ言っておくの忘れてたんだかな、三浦向葵くんて子がいるだろ?」
一瞬、ギクリとする。
なんだなんだ、アイツがどうしたよ。
もしや、なんかやらかしたことあるとか?
「いるけど。」
「あの子は、少しだけモデルの仕事をかじってて学校に来ないことがあるんだ。それをお前に言い忘れてたのをさっき思い出したんだよ。」
「えぇーーー?!あいつが?!」
確かに、顔は整ってると思ったけどさ。
えぇーーー?!
「綺麗な子だからなー。あ、学校側は認めてるから特に欠席扱いにしなくても大丈夫だ。」
ゆるいな。
いいのかよ?!
え?だって学校休んで仕事?てかバイト?行ってるようなもんじゃねぇの?
「え、それいーわけ?」
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