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broken heart
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「うわっ…ここ、高くないですか…?」
居酒屋なんだけど、洒落てるってゆーか…落ち着いてるってゆーか…
爽とよく行くチェーン店に比べたら、絶対高いはず。
「そんなことないよ。俺の兄貴が店長してるから、少しは割り引いてもらえるし。」
そう言ってニカッと歯を見せて笑う。
「そうなんですか…」
「じゃあテキトーに頼んでい?」
「あ、お願いしますっ」
ーーーはいよー。とニコッと笑ってから
店員を呼ぶ木下先生。
「あぁ、お前また来たなー」
少ししてオーダーを取りに来たのは、少し厳ついお兄さん。片耳にピアス、短髪で色黒。サーファー系なイケメン。
「あ、宮崎先生、コイツが俺の兄貴。兄貴、こちらは俺の隣の席の新任の先生。仲良くしてもらってるんだよ。」
俺が言う前にサラッと自己紹介をしてくれた。
「おぉー。バカ野郎がお世話になってます。」
黒い肌とは対照的な白い歯が見える。
なんていうか、木下先生とは正反対だな…
木下先生も男前なんだけど、木下先生が白だとしたらお兄さんは黒って感じ。
「いえいえ。こちらこそお世話になってるんです。」
ペコリと頭を下げると、
「いーよいーよ。俺の兄貴にそんな固くなんなくても。兄貴、じゃあとりあえず生2つといつものね」
「はぁ…はいはい。分かりましたよ。少々お待ち下さい。」
後半の言葉は俺に向けて営業スマイルで言われてしまったもんだから、少しドキッとした。
だって、やっぱ、イケメン…
兄弟揃って……
「木下先生のお兄さんもイケメンさんなんですね。タイプは全然違うけど」
「そうだねー確かに似てないって言われる。あ、プライベートなんだしさ、先生はやめようよ。なんか仕事忘れたいじゃん」
ざわざわとした店内の中でも、木下先生はかっこよさ満点です。
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