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broken heart
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「カナちゃんの他に好きな人が出来た。でも、カナちゃんのこと嫌いになったわけじゃない。」
「え?それで別れたいってこと?」
さっきまで暑かったくせに、心の底から冷えていくような気がした。
「うん…ごめん」
「…いいよ、別れよ。」
ーーーえっ
ごめん、俺、変なとこでプライド高いっぽいわ。
本音なんか出ねぇよ。
「カナちゃん…でも、私…カナちゃんのこと嫌いじゃなくて…」
「なに?」
冷たいってわかってる。
でも、イライラするっていうか、今日を楽しみにしてたり、久しぶりにオシャレしたりしてた俺がバカみたいじゃん。
会いたいって、意味違うのね?
浮かれてた気持ち返せよ。
「その人から告白されて…それから気になりだしちゃって…」
あ、もう両想いなの?
俺の入る隙もないわけね?
「あー。そーなんだ。良かったじゃん」
思ってもない言葉が溢れ出す。
その言葉たちが、梨花子を傷付けてるのも分かってる。
泣きそうな顔してるけど、こっちのほうが泣きたいんだけど?
「カナちゃんっ…なんで、なんでそんなこと言うの…」
「なんでって…」
意味わからない
「私のこと嫌い?別れても平気なの?」
いつから、お前そんな風になったの?
俺の知ってる梨花子はサバサバしてて、でも優しくて…
俺の見てきた梨花子は梨花子じゃなかった?
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