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truth or lie
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とりあえず提出物を集めて、配布物を配ってから、職員会議で言うように言われたことを軽ーくまとめて言う。
何人かの生徒は今か今かと俺の話が終わるのを待って、何度も時計に目をやっている。
そんなことされると、もっと話伸ばしてやりたくなるんですけどー。
性格悪いのな、俺。
なんで教師なれちゃったんだろう…
あ、コネか。
簡単に見つかった答えに、心の中で苦笑いする他なかった。
「はい。じゃあ今日は終わり。早く遊びたそうな顔してるやつもいるしな、近藤?」
「げ」
なんでバレたのっ?て顔してるけど、お前がイチバン分かりやすかったぞ…
あれ?でも、三浦とは遊ばないのか?
まぁいいや。
「あ、何回も言うけど絶対見つかんなよ。俺の立場ねぇし…。あと!ひとりでも見つかったらこのクラスの寄り道禁止するからな。連帯責任ってやつな!」
ちゃんと釘を刺しとかないとな。
なんかあったらめんどくせー。
また顔が引き攣る生徒、続出。
高校生ってホントに顔に出んのな。
おもしれー
でも、俺優しいほうだよな?
他の先生は、最初から禁止してんじゃねぇの?
…守んないのが大半かもだけど。
それがちゃんとした指導なのかもしれないけどな。
「はいはい、ごうれーい」
そう言って、手をパンパンと叩く。
「きりーつ…気をつけー礼ー」
さよーならー
バラバラと元気のなさそうな、さようならで今日は締めくくられた。
高校生で元気良く挨拶する生徒なんて滅多にいないもんな…
さてと…
問題児と面談しますか。
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