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truth or lie
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「はい、入ってー」
数学準備室のドアを開けて、先に三浦を中に入れた。
「うわっ涼しいー」
狭い部屋だから、さっき入れたばっかでも十分効いていた。
「はいはい、座ってー」
ソファーに座るように勧めてから気付いた。
…あ。
これ隣に座るしかないのか。
距離近いな…
ま、暑いよりかはマシか…
うん、そうだよな。
「えっ」
ちょっと驚くような三浦の顔を見て、少し焦る。
やっぱ引かれたのか…
うぅ…ミスったぁああああ…
しかも特別扱いイヤって言ってたしーーー!
俺、色々とミスったぁああああ!
後悔の念が押し寄せて来て悶絶してると、ボスっとソファーに座る音がした。
「ん?先生は座んないの?」
自分の隣をポンポンと叩いて首をかしげる三浦を見て、ひとまず安心。
「す、座ります!」
クスクスっと笑われて、穴があるなら今にもそこに隠れてやりたい気分になる。
「それにしても先生、大胆だよね」
大胆…?!
「教室の方がいいなら…」
「こっちがいい。」
言葉を遮られる。
引かれてないってことでいいのか?
自分の身のためにも、そう解釈してしまおう。
「そ。ちょっと話しにくい体勢だけどな…」
「そうだね。」
向かい合うわけでもなく、隣に座り、前にはテーブルと壁。
奥には数学のデータや過去問などの資料がある。
とりあえず、お互いに向き合うのはなんだかおかしいから、ちょくちょく目を合わせながら話す。
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