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truth or lie
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唇と唇が重なりながら、うっすらと目を開けた三浦と目が合う。
目が合ったことで、ぼんやりしていた意識が鮮明になってくる。
唇がゆっくりと離れる。
俺、何やってんの。
「せーんせ、目ぇ閉じなきゃ。」
チュッと瞼の上にキスを落とされる。
「お前…いい加減にしろ。」
好きとか付き合ってとか。
そんな簡単に言える言葉じゃない。
ましてや男で担任である人間に告白するなんてバカげてる。
同性愛をバカにしてるわけじゃない。
コイツの場合、全て軽く感じるんだ。
若気の至りとか、後で笑えるならそれでいいとか、そういうのって違うだろ?
からかわれてたんだって、納得して笑えるほど俺は上手くつくられてないし、ただでさえ今は恋愛に対し良いイメージを持っていない。
マジでふざけんな。
「俺が嘘っていいたいわけ?」
体はこちらに向けたまま、ソファーに手をつき、多分てか絶対に俺を直視している。
「嘘ってか…その前にからかってるとしか思えない。」
視線をすっごく感じるけど、目を合わせる勇気がない。
目を合わせるとコイツに調子狂わされるから。
「ねぇ。さっきから下向いてるけどさ、俺の目ぇ見てからそういうこと言ってくんない?」
ドキッとしたが、そのまま下を向いていた。
「ねぇせんせ。」
グイッと顎を持ち上げられ、強制的に目を合わせさせられる。
「…んだよ。」
ジーッと見つめられ、俺にとっちゃき気まずい沈黙が流れる。
「先生、好き…」
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