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truth or lie
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残された俺は、少しの間、床と睨めっこ状態だった。
〝好き〟
その言葉に嘘とかあるのか。
俺だって生徒として三浦のことは好きだ。可愛いって言われすぎて、ムカつくけど。
それも愛嬌のうちってなっちゃえば可愛いもんだ。
だけど
付き合うって恋人になることだろ?
手ぇ繋いだり抱き合ったりキスしたり、それ以上のことするんだろ?
それを三浦としたいかって言ったら、
答えは明らかにNO。
なのにさっき拒めなかった。
自分でも分からない、拒まない理由がさっぱり分かんない。
「あ゛ーもうっ!!!」
グーでソファーを叩きつけ、ゴロンと仰向けになって寝る。
なんなんだよ、ごめんて言うなら最初から言うなよ。
変なタイミングで出て行きやがって…
もう明日、どんな顔して教壇に立てばいいっつんだよ。
明日の授業の準備もここの整理もやんなきゃなのに…
17のガキにこんなに振り回されてどうすんの俺…。
こんなにも早く、お前の言葉を痛感するなんて思ってもみなかったよ、佐野。
頭がグルグルごちゃごちゃの中、ふと思い出した。
あ、爽…
こんなときに、いっつも頼りになるのは爽だ。
胸ポケットからスマホを取り出して、爽の番号に電話をかける。
出ろぉ…頼むぅうう…
そしてこのあと予定入れてるなよぉ…
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