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truth or lie
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駅からほんの数分の場所にある、爽とよく行く居酒屋のチェーン店で、俺は全てを話した。
「うーん…なんか上手く言えないけど、彼方って良くも悪くも優しすぎるんだよね。」
「え?」
「その優しさのせいで、ちょっとズルいっていうかさ。」
爽にしては少し辛口な言葉にドキッとして、ウーロン茶をひと口飲む。
明日もお互い仕事あるし、一応教育者だから二日酔いとかはヤバイからお酒はやめよ。という爽くんからの提案。
爽のそういうとこは、尊敬する。
てことで2人ともウーロン茶。じゃあなんで居酒屋なのってのは触れないで。
「だってさ、三浦くん?その子のことちゃんと拒まなかったんでしょ?キスされちゃってるわけだし…なんで?」
「な、なんで…だろう」
「彼方は先生になったばっかで、下手に抵抗出来なかったのかもだけど。反感買いたくなかったんじゃない?その子、モデルやってるなら人気者だよね?人気者を敵に回したら…ってちょっとでも考えなかった?」
今日の爽は、ズタズタと俺の心を引っ掻いていく。
そこまで考えてなかったけど、根本にそんな感情あったのかな…。
「分かんない…っいで!」
「ばかなた」
パチンとデコピンをくらった。
「あのね、先生は嫌われても正しいことを教えるのが仕事でしょ?先生は嫌われ役なの。」
「うん…」
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