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13話
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隼人が家に帰ると、トマはすやすやとソファで寝ていた。
その寝顔が可愛くて、仕事で力が入り続けていた体と心がふっと緩む。
よしっと気合を入れなおし、トマの喜ぶ顔を思い浮かべつつ夕食作りに取り掛かることにした。
コトコトと煮物を煮込みながら、野菜を切る。
トントンという音といい匂いにトマはふと目を覚ました。
「はっ、ぼ、僕・・・寝ちゃってた…!!!」
「お、トマ君起きたんだ。お昼食べた後、お皿洗ってくれてたんだね。ありがとう!」
「いやいや!その位全然!むしろありがとうございます・・・美味しかったです!」
「ははっ、良かった!もう少しで夕食できるよ。お風呂もためてあるから、ゆっくり浸かったらいいよ。」
「何から何まで…ありがとうございます!僕も何か出来たらいいんですけど…。」
健気なトマの申し出に、隼人はぐっとくる。が、同時に少しいたずら心も膨らむ。
「そうだなぁ…それじゃあ、僕も一緒にお風呂に入ろうかな…背中流してくれる?」
「は、はい…あ、えっ?!」
「あ、嫌だった…かな?じゃあ一人で入るかな…」
「あ、あぅ…えっと…そのぉ…わ、わかりました…!!!」
トマが真っ赤になりながらコクコクと頷く。
隼人はちょっとからかうだけのつもりが、そんな健気な様子のトマにまた心がギュッと掴まれる思いを感じながら、同時にこの後どう虐めてあげようかなどと思い浮かべていた。
トマは疲れている様子の隼人を見て、少しでも力になれるなら!と、気合を入れなおして決意をしていたのだが、あまりに隼人が嬉しそうにするもので少しドキドキする。
「あ、あの…隼人さん、先に入ってきてください!後から僕も行くので…」
「わかったよ。じゃあ先に行ってるね!」
そんな会話をしつつ、隼人は風呂場に向かう。
トマが健気にも力になりたいと思ってくれている事が、嬉しくて可愛らしくて仕事の疲れなど吹っ飛んだように感じた。
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