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リビングで予定を確認しながら待っていると、ふと廊下への扉が開いた。
やってきたのはもちろん藍川さん。
黒のスキニーに白いシャツ、大きめの黒いロングカーディガンを着た藍川さんはさっきよりも何故か綺麗に見えた。
「外、寒いかな。」
「涼しいくらいですよ。」
「そっか。ならこれでいいね。」
黒の小さなクラッチバッグを抱きしめてヘラリと笑った。
なんというか。
普通の人が着れば普通の服装でも、美人でスラリとした人が着るとすごくキマった服に見える。
というか身体中細くて線が綺麗だ。
「さて、行こっか。」
「はい。どこまで行きます?」
「うーん家電を買うなら大きなショッピングモールまで出たいね。小波くんは運転できる?」
「まぁ、一応…」
「それなら車で行こっか。荷物も入れられるしね。久しぶりの買い物、楽しみだなぁ。」
幸せそうに笑って「おいで」と手招きをされる。
そのまま後ろをついていきながら、何か違和感を感じた。
車で行こっか、ってことはこの家には車があるのか?
なら藍川さんが運転した方が…
「藍川さん、あの運転免許は…?」
「持ってるよ。でも運転下手くそだから。」
「なるほど…」
失礼だけど、確かに藍川さんの運転は信用出来ないかもしれない。
御機嫌な藍川さんの後ろをついていきながら小さくため息をついた。
あぁ、どうなるんだろう…
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