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ぐったりとした藍川さんの体をなんとか支える。
顔色が悪い。
また、眠れていなかったのかもしれない。
体を抱き上げ寝室へと向かう。
抱き上げた体は想像していたよりもずっと軽くて、それに骨が細くて折れてしまいそうだった。
「…藍川さん。」
一人で何をしていたんだろう。
ご飯は食べていたか、眠れていたか。
この人のことが心配で仕方なかった。
寝室のベッドへ体を寝かせるとお腹まで布団をかける。
眠った藍川さんの頬へ手を触れると瞼がピクリと動き、小さく吐息が漏れた。
キスはしない。
できない。
「藍川さん、…俺。きっと貴方のことが好きです。」
眠って聞こえもしないその人へ伝え、ベッドの傍で目覚めるまで傍にいた。
何故かわからない。
この感情がなんなのか、本当は正しくわかっていない。
でも、狂おしいくらいに求めていることだけはわかる。
藍川さん。 貴方が好きだ。
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