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…完全にやらかした。
いくら欲情したからって恋人でもない人を抱くなんて何考えてるんだ。
しかも、…一体何回やったんだ。
覚えてるのは俺の下で藍川さんが確かに感じていたことと、涙が出るほど幸せだったこと。
あぁ、俺はこの人が好きなんだなと思った。
「…はぁ。」
明日どんな顔で会おう。
…でも、さっきの感じを見れば案外大丈夫かもしれない。
藍川さんは俺とは違って大人だ。
それよりも、藍川さんが言っていたことの方が気になる。
"
痛いのも、怖いのも。好きじゃないんだ。…無理矢理は嫌だ。
"
それは昔にそういう経験があったから…?
それに、反応から見ても初めてじゃなさそうだった。
…俺、藍川さんのこと何も知らないな。
好きだとか言っておきながら一体どこが好きなんだと聞かれたら答えられないかもしれない。
今日のこと、前に上司から聞いたこと。
藍川さんはきっと人とは違う経験をしてきて人とは違うたくさんの何かを持っている。
それなら。
俺は、少しでも藍川さんを救いたい。
守りたい。
いつだって…普通の人と同じくらい当たり前に笑えるようになって欲しい。
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