アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
4
-
ガチャガチャ、とドアノブが回る音で目が覚める。
外はもう暗い。
昼過ぎから寝ていたから、五時間くらいは寝ていたのかな。
ズキズキと痛む頭を抑えて体を起こすともう一度ドアノブが激しく回る音が聞こえてきた。
「…誰か、いる?」
空き巣の場合、部屋の電気を消したままでいると誰もいないと思われて入ってこられると出ていた番組で言っていた気がする。
机の上に放り出した電気のリモコンを手繰り寄せてリビングの電気をつける。
そのまま音を立てないよう、そっと廊下へ進み廊下と玄関の電気までつけてみる。
…ほら、俺は今いますよ。
これで空き巣さんは帰ってくれるはず、と立ち上がるとインターホンが鳴った。
何かわからない恐怖に襲われて玄関を見つめたまま固まってしまう。
誰だろう。
…知り合い、なら鍵を持っているはずだし。
何も出来ないまま真っ直ぐ玄関見つめていると。
ガシャン
と音が鳴り、鍵の摘みが90度回った。
「…え?」
鍵が空いたってことは、知っている人?
ゆっくりとドアノブが動き玄関の扉が開く。
目線の先。
開いた扉。
「憂くん、いるならちゃんと返事をしないと駄目だろう?」
その声に俺は両手で口を抑え呼吸を止めた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
164 / 208