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出会い
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『藍川の書く話はつまらなくなった』
『ネットからの盗作だ』
『過去に殺人を犯して少年院に…』
携帯を放り出して部屋の隅で頭を抱えた
意図して見なくてもあちこちに批判の声が見える。
それは他でもない俺自身に向けられた文字で。
「…ぅ"、…」
吐きそうだ。
頭の中を抉られるみたいにひどい頭痛に襲われる。
もう何日もこの調子で、もう文字なんて書いている場合じゃない。
外に出たくても出ればまた批判の声が聞こえてくる。
こんな環境、もう生きていられない。
いっそ筆を投げ出して書くことをやめてしまえばいい。
もう"藍川"という名前を捨ててただの一般人として生きていけばいい。
それでもやめられないのは 守りたい約束があるから。
強くなりたい。
「藍川さん。」
「は、……?」
吐き気を抑えようと口を両手で抑えながら声をする方へ顔を向けた。
鍵をかけておいたはずの家の中、鍵をかけておいたはずの部屋に見知らぬ誰かがいた。
嫌われすぎて殺される…?
「今日から藍川先生専属アシスタントになりました、小波です。」
それが 俺達の出会いだった。
霞
ん
で
見
え
な
い
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