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好きですよ?(可愛い系後輩×先輩不良)
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「さっさと失せろ……俺は弱いやつには興味ない」
高校三年佐藤春樹、校内では不良、邪魔者と先生には嫌われ、生徒からは恐れられている。校外では一部の不良等には兄貴等と慕われ、またある一部では敵対視され、大人たちには怖い、社会のゴミ等とまで思われるような存在だ。彼が学校に訪れるのはいつも気まぐれでその度に教師は苛立ち、生徒は怯える。
今日もいつも通り暇になったため学校にいってみたが、やはりいつも通りの扱いを受けた。『怖い、近づくな、早く帰れ、邪魔だ』そういった周りの心の声が、漏れているのではないかと言うほど伝わってきて居場所を失い中庭に出ていく。そこは誰一人としていない解放感溢れる広場、緑で埋め尽くされていて心が晴れるような気分にさせてくれる。そう思っていると、どこかで「早く金だせ」と言う声が聞こえてきた。その声がする方に行くと小柄ないかにも不良に絡まれやすそうな眼鏡の男といかにも不良と言う雰囲気の金髪頭の男どもがいた。助けるべきか迷ったが弱いものいじめが嫌いな性格故か体が先に動いてしまう。
佐「お前ら…弱いものいじめして楽しいか?…そんな弱いくせに生意気に髪染めたりすんなよ」
と冷たくいい放つと金髪頭の男どもは『あいつ佐藤じゃねーか、ヤバい、逃げろ』と言う話し合いをした後に走って逃げていった。取り残された自分と不良に絡まれていた眼鏡の男。
佐「……大丈夫か?…………ったくあいつらも謝ってからいけっての…怪我とかないか?」
と座り込んでいる相手に手を差し出したてるか?と合図する。正直言ってこの時間が一番苦手だ。一応自分は助けた人間なのだが助けてあげた人間は例も言わず『お金持ってないです、やめて』とか言って走って逃げていってしまう。自分はなにも悪いことをしていないのに。そう思っていると手に重みがあった。見てみると手をさしのべた相手が掴まって立ち上がっていたのだ。
眼鏡「…ありがとうございました、僕喧嘩弱くて…いつも絡まれちゃうんです…本当に助かりました…」
と言ってくる相手、ここまで丁寧に言われたことはないため少し恥ずかしかったが嬉しく思い、
佐「また絡まれたら俺を呼べ…それか俺と仲良いから手を出したらどうなるか知らないぞとでもいっとけ」
と言って頭をかく。こんなこっぱずかしいことをするのも久々で、て言うか誰かが話しかけてくれること事態が久々であまりなれない。なんとなく相手を見ると笑顔でこちらを見ていた。
眼鏡「あなたって三年の佐藤春樹さんですよね?僕ずっと話してみたかったんです…LINE交換してくれませんか?僕は一年の桜井彩月です」
と言ってきた。まあこの学校にいて知らない人はいないと言われるくらいだから知っていて当然だとは思うが知っているのに話しかけてくるのはどうもおかしい。ただ助けて欲しいだけなのかそれとも……まあ考えても意味ないかと自分の心中で結論し、LINEの交換をする。相手が不適な笑みを溢したような気がしたのは気のせいか……
あの出会いから一ヶ月くらいがたった。たまにLINEで報告があるが変なやつには絡まれていないそうだ。それを聞きひと安心している自分がいるのもなんか不思議だなと思いながら今日も暇だなと思い学校へ行く。まあまた前みたいに怖がられたりするんだろうなと思ったが前ほど学校に行くのが苦痛ではなくなった。それも桜井のお陰なのかなんて思いながら教室に向かう。すると自分の席である場所の隣に見知らぬ男が座っていた。転校生らしい、全く関係ないためか興味もなかったが隣となるとめんどくさいなと思い少し悪態をつきながら席に座る。隣の見た目は爽やかで高身長笑顔が取り柄のアイドル系な感じと言ったところか……桜井や俺とは全然違うタイプだな。正直一番苦手なタイプ。自分を見下してくる人間に一番多いのがこういうタイプだからだ。優しくして周りの『僕は誰とでも仲良くなれるんですよ、こんな不良とも仲良くなれます』アピールをする、そういうやつが大半だった。だから距離を置きたい。そう思った矢先、
「おはよう。俺は望月蒼李三日前にここに転校してきたんだ。君は佐藤春樹くんだっけ?よろしくね」
なんて話しかけてきた。自分は別に話すこともなかったためかよろしくとだけ返事をすると机に突っ伏した。一時間、二時間と時間はあっという間に過ぎいつの間にか放課後になっていた。昼食も取らずにただぼーっとしていたためか今ごろになってお腹が空いてきた。何か食べて帰ろうかと考えていると携帯がブーッとなった。相手は桜井からだったらしい。
桜井『先輩今日は真面目に授業に出てたんですね』
なんでそんなことがわかるんだ……あいつは意外と不良なのか?そう思っているとまた携帯がなった。
桜井『お腹すいたでしょう?一緒にどこかいきましょう?』
怖くなって携帯を閉じたが少し先に桜井の姿が見えた。
(/ここまで読んでいただきありがとうございます。短編集と言いつつまあまあ長めの2話位になりそうです。読みにくい文章かもしれませんが今後ともお付き合いいただけると幸いです。ではまた次で会いましょう)
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