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「そんな顔してるとイイ男が台無しですよぉ」
カズマは後ろから俺をのぞきこんで、ピョコピョコと跳ねている。
心にも無いお世辞を口にしたかと思えば、ぎゅっと抱きついてきた。
俺の脇の下に腕を回し、耳を舐めそうなほどの近さで、
「じゃあ、ボクに、ゆーさんのマヨネーズを味見させてください……」
と、ささやいてきた。
「――っ! だ、だめだ!」
急に何を言い出すかと思えば、そんなこと。
「ヤだ、欲しいっ!」
背中に顔を押し付け、腕にぎゅううっと力を入れ、カズマは離れようとしない。
「ゆーさんのマヨネーズ!」
「その下品な言い方なんとかしろ!」
「んじゃー、ゆーさんのせぇ――」
「直接的にも言うな!」
「あァん、まだ言ってないのにぃ!」
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