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深呼吸して心を落ち着けていると、背後から床を叩くけたたましい靴音がした。
その正体はこちらめがけて脇目も振らずに突進してくるブサキノコ――いや、カズマだった。
「ゆーさァアアんッ!」
まだ不機嫌そうに唇をとがらせている。
「またあんな男と話してたんですね!」
この怒りはマヨネーズの件だけではない。完全に嫉妬されている。
カズマはどうしてか、俺と新木が友達でいるのが気に入らないらしい。
「いいだろ別に。あいつカノジョいるんだし」
「そういう問題じゃないんですっ! あんなクズなんかとっ!!」
カズマは子どものように地団駄を踏み、俺の胸に飛び込んできた。縛り付けるかのようにぎゅっと腕を回してくる。
「――ちょっ! オイ!」
大学内では絶対にキスもハグもしないという約束だ。
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