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そのうち本当に眠ってしまったらしい。
目が覚めるとやけに腰回りが重たかった。それどころか、その辺だけが妙に熱い。
「お目覚めですか?」
カズマの声は、身体の上から聞こえた。うつ伏せの俺に堂々とまたがっていたのである。
今朝と似たような状況。こいつは俺をソファか何かだと思っているのか。
「なにしてんだよ……」
「アイス食べてんです」
ぶっきらぼうにカズマは言った。それから何かを吸うような音。
「ああ美味しい美味しい! サイコー!!」
暑くてしょうがない中で密着され、その上、自慢だなんて耐えられない。
舌打ちついでに顔を上げて睨みつけると、カズマはすましたように肩をすくめた。
二つに折ったチューペットアイスを交互にガリガリとかじっている。
いつもなら短くてツルンとしたほうを必ずくれるのに独り占めか。
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