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夜が明けてしまうと、昨晩どうしてあんなにも性欲におぼれて乱れに乱れまくったのか分からない。
いつもいつもそうなるから不思議だ。賢者タイムならぬ、賢者モーニング。
くだらないことを思い浮かべている間にも、腹は鳴りつづけている。
冷蔵庫になにかあっただろうか。
ものすごく腹が減った。なんでもいいから食べたい。
「──ひっ!?」
冷蔵庫と棚のわずかな隙間から大根──いや、人間の足がのびているのが見えた。
腹が減りすぎた俺の幻覚だと思った。もしくはイキすぎて頭がおかしくなったものだと。
だが男のものらしきそれは、実体だった。
両足首もヒザもガムテープでぐるぐる巻きに固定されている。
俺は完全に彼の存在を忘れていた。
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