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ズルくない?
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【冬弥】
「今日こそ4人でやるからなw」
スカイプから流れる陽人の声
まとめ役とゲームの選択は陽人が決めている
それに文句を付ける仲間はいない……はずだった
「やるけど、今日は違うのやりたい!」
口を挟んだのは千秋だった
こんなことは初めてだったので、みんな声をあげる
「な、なに言ってんだよ!こないだの続きでいいじゃん」
「千秋は何がしたいの?」
「これ、やらないと間に合わないんだけど…」
ずっとやっているRPGの続きを始めようと準備をしていた俺たち
当然の申し出に、3人とも動揺していた
だけどそんなことはお構い無しの千秋
じゃあ何がしたいのかと尋ねると、携帯ゲームをしたいと言い出した
「もしかして、今回のコラボのやつ?」
陽人の質問に、千秋は即答した
「スカイプでやるより、集まってしたいんだけど…たまにはいいじゃん!」
4人で集まるのは久しぶりだった
じゃあ誰の家にする?
「このまま編集するんだし、冬弥の家でいいんじゃない?」
まぢか………急いで片付けなきゃ!
何故か急遽決まった集合
バタバタと片付けが始まる
「えっと……あ、これは…」
別室にあるものの、千秋の私物が目に入る
つい昨日来たばかりだった
だからこそ生々しく思い出される光景…
ローションや避妊具を、クローゼットの奥へとしまう
いつもは枕元の引き出しにあるけれど、万が一を考えて片付ける
洗面所の歯ブラシや下着も隠さなきゃ…
まぁもうどうせバレてるんだけど
そうは言ってもここは…ね
「やべっ!もうこんな時間………」
気づけばそろそろやって来る時間が迫っていた
ピンポーン
「あ、はーい!」
ガチャ
「いっちばーん!ま、一番近いんだから当然だよなwお邪魔しま~す!」
足取り軽やかな千秋
人の苦労なんてどこ吹く風だ
もう…これだから千秋は…なんて思いながらも、なんだかウキウキしている姿に自然と笑顔になる
「ちーあき、捕まえた!」
「あ、ダメ…もぅ…んっ」
抱き合ってキスをする
当然ながらその先もしたくなるのに…
「だぁめ、もぅ2人が来ちゃうだろ…?」
そう言って悩ましい目で俺から離れてしまった
当然ながら俺は苦しいわけで
ピンポーン
あぁやっぱりかよ……俺のこの息子が辛いというのにっ
深いため息とともに出迎えることになった俺を見ていた千秋
「この間のお返しっ!少しは反省しろよ?」
うわぁ千秋のバカヤロー
暫く俺は苦しい状態で実況をすることとなったんだ…
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