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【陽人】
「んじゃお疲れ様~!」
泣きそうな顔で見る夏生の顔に気づいた俺
比較的近いのは俺の家だった
「ほら、夏生おいで」
部屋に入るなり抱きついてくる夏生
よしよしと頭を撫でると、更に力を込めて抱きつく
そんなに辛かったの?
ちょっとだけ罪悪感に苛まれる
「とりあえず入ろっか」
リビングに行こうとする俺の手を握り、違うと首を横に振る可愛い恋人
「夏生…いいよ、こっちだね?」
寝室へと入るなり、夏生がベッドへと引っ張る
「わっ、な、夏生?」
「バカ陽人っ!あれ、わざとだろ…」
涙目で俺を真っ直ぐに見つめる
あぁ…やっぱり綺麗だわ…
吸い込まれそうな瞳
俺だけをとらえるその瞳に、涙が滲んではこぼれ落ちる
「ごめんね夏生…でも、俺だっていつも辛いんだぞ?」
涙を指ですくいながら、優しく頬を撫でる
すると、薄く開いた唇から漏れる吐息…
「冬弥はダメ…千秋のもんだぞ」
何を心配してるかと思いきや、全く的外れな夏生の言葉
いや…本当はわかってるんだ
だけど、切ない気持ちを表現出来なくて見当違いな言葉を口にする夏生
「ふふ、そうだね、冬弥は千秋の彼氏だな、千秋にも悪いことしちゃったな」
「ん…」
赤くなって俯く姿
なんだよ、めちゃくちゃ可愛いんですけどっ
しかも、抗議しながらも、俺の手を握ったまま離さない
まるでタダをこねる子どもだな(笑)
そんな恋人が可愛くて仕方ないんだよ
「じゃあさ、お詫びにたくさん気持ちよくしてあげるから…それで許してくれる?」
パァっと明るくなる笑顔に、俺もまたつられてしまったんだ
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