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お泊まり会
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【夏生】
誰が言ったか…
別に動画にあげる必要はないけれど、久しぶりに徹夜で遊ぼうってことになった
ジャンケンで負けたのは俺
「じゃあ、夏生の家に18時に集合ね!」
まぁいいんだけどさ
俺ん家はちょっと特殊な造りになってるから、ひと部屋に2人が限界だ
だから、寝るときは別々になってしまう…
いやまぁその方が都合がいいんだけど…///
『徹夜で遊ぶ!』
一応の建前はそうだけど、この歳になると徹夜なんて無理だってわかっていた
学生時代ならいざ知らず、ある程度大人になったら夜はもうバタンキュー間違いなし!
「あ、こっちに布団敷いといたから」
千秋と冬弥には、俺たちの部屋の隣を提供した
俺たちの部屋はベッドがあるけれど、防音になっているので音の問題は解決済み
ていうか、2人の部屋も実は防音になっている
ギターの練習用に改造したからなんだけど、まさかこういうことで役に立つとは思わなかったけどね…
「へぇ…この部屋いつの間にこんなになったんだ?」
千秋が不思議そうに壁を触っている
無理もない、壁は素材が穴ぼこだらけになっていた
「これ、防音材なんだわ、ギター弾くのにね」
要するに、特殊な素材を貼った部屋
大家さんにも了解を得ているから問題はない
実は大家さんも昔、音楽を目指していたとかで…そういう意味では理解があるんだ
「んじゃ、音の問題は無しか…」
壁を触り、ボソッと呟いたのを俺は聞き逃さなかった
「だろ?まぁでも、自重しろよな?」
笑いながら耳打ちすると、ふっと笑った冬弥が即答する
「そんなの無理に決まってんだろ?お互い楽しもうぜw」
まぢかよ!ったく、普段はボーッとして何考えてるかわからないくせに、こういう時の冬弥は本当に男らしくてたまにドキッとさせられる
でもだからと言って惚れるなんてことはないんだけどさ…
「おい、いつまで2人でコソコソしてんのさ、早く始めるぞw」
千秋が冬弥を引っ張って行く
ホントあいつわかりやすいよなぁ(笑)
まぁ俺もそうなんだけど…
つか、始めるって…?
リビングに行くと、案の定カメラがセッティングされていた
やっぱり動画にするんだ…
鍋パーティーにするって、おぼつかない手つきで陽人が材料と格闘していた
「ちょ、危ないってば!いいから陽人はそこ座ってろ、俺がやるから」
買ってくれば簡単だけど、たまには手作りもいいだろって…
生放送、何事もありませんように…
俺は野菜を切りながら、嬉しそうにしていた陽人の顔を見ていた
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